本日は、株の中長期投資でも場合によっては損切りが必要であるということを、実体験を元に話していこうと思う。
今週は自分の得意な相場環境にならなかったので、トレードは無しである。
ということで、今週のトレード報告は無い為、代わりに損切りについて語っていく。
【過去の失敗談】
以前の記事にも書いたように、今の短期トレードスタイルの前は、ファンダメンタルズ分析により銘柄を選定し、中長期で株をホールドするスタイルを取っていた。
当時も何かいい銘柄がないか探していた時、ある銘柄に目を付けた。
この銘柄はゲームセクターで、2013年に上場し黒猫のウィズというゲームをヒットさせた銘柄である。
そう、社名はコロプラである。
この会社は上場してからも、ゲームの売上増に期待されて株価を伸ばしていた。
そこで、2014年にこの会社の株を100株分4200円で購入した。
ちょうど、チャートの右端の位置である。
しかし、買った所が天井となってしまい、下落を始めたのである。
下図は2014年にコロプラを購入してから、2022年現在までの週足チャートである。
購入後、一度は下がったが、途中で反転上昇したので、様子を見ていた。
しかし、また同じ株価くらいの所で天井を付け、再度下落しだしたのである。
チャートを見ても分かる通り、ダラダラと下げ続け、株価が戻ってくることはなかった。
購入以来、いつ見ても株価は下落しており、含み損が増えていく様を見て、いつも憂鬱な気分になっていた。
損切りをすることも考えたが、いつかは戻ってくるんじゃないかと淡い期待をしてしまい、中々損切りできずにいたら、株価はそのうち買値の4分の1の価格まで落ち込んてましまった。
損切りしたくてもできない、俗に言う塩漬け状態である。
ここまでが、2021年の話である。
このときの株価は1000円を切っており、含み損は30万を超えていた。
この銘柄だけの損切りだったら躊躇していたが、この年は幸い他の銘柄で利益が出ていたので、これらと相殺することで、損切りを実行することが出来た。
【損切を実行して感じたこと】
2014年から2021年まで7年間もの間、含み損に耐えた状態であるが、その間の気分は最悪であった。
損失のことを忘れようとしても、やはり思い出してしまい、株価の下落を確認しては落ち込んでしまう…
本当にストレスが溜まったが、2021年に損切することで、ようやくこの憂鬱な気分から開放されたのである。
これまでの病んでた心が嘘みたいに晴れやかになった。
こんなことなら、もっと早くに損切りしとけぱ良かったと後悔すらしたよ。
… …
株を中長期でホールドしていれば、報われることが多いと言われるが、それは選定した銘柄に左右されるものである。
やはり、中長期の個別銘柄投資では、おかしいと感じたら潔く損切した方がいいと思う。
損切りは心の痛みを伴うが、これを上手く克服出来た人間が、資産を増やしていけるのかもしれない。