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新NISA制度は神仕様!

本日は、2022年末に発表された新NISA制度がこれまでのNISAと比較して、大幅改善されたことについて書いていく。

【2024年に新NISAがスタート】

現在のNISA制度は、一般NISA枠か積立NISA枠のどちらかで株式を運用することで資産形成をすることを目的に作られた制度である。

ここで、2022年の年末にNISAを取り巻く環境が大幅に改善される発表があった。

これが2024年からスタートすることになった新NISA制度なのだが、これまでのNISAの不満点がかなり解消される形となっている。

以下、改善点を簡単にまとめておくと…

《NISA口座一本化》
5年間の投資利益が非課税となる一般NISAと、20年間の積立投資での利益が非課税となる積立NISAが一本化され、それぞれ同時に投資することが可能となった。
これにより、一般NISA枠では年間240万円、積立NISA枠では年間120万円まで、計年間360万円まで投資することが可能となった。
これにより、積立投資はインデックスでおこないつつ、一般NISA枠では短期投資をおこなうといった使い方ができるようになった。

《投資による利益は恒久的に非課税》
一般NISA枠での投資利益の非課税化が5年から無期限に、積立NISA枠での投資利益の非課税化は20年から無期限と、どちらも投資利益に税金が掛かることは無くなった。
これにより、投資中に利益がマイナスとなる期間があっても、プラスになるまで辛抱強く持ち続けることが可能となった。

《一般NISA枠と積立NISA枠の合計投資金額の上限が1800万円まで拡大》
これまで積立NISA枠の積立金額の上限は800万円、一般NISA枠の年間投資上限枠は120万円でトータル600万円まで投資出来たが、新制度では両方の枠の投資額の合計が1800万円までとなった。
さらに、この制度の素晴らしい点は、売却した投資額については投資枠が復活するのである。

具体的な活用例を上げてみる。

仮にインデックス投信の積立てを1800万円分するとして、毎月10万円ずつで年間120万円を積立NISA枠で投資するとする。
このインデックス投信は1800万円を積立てるまでは売却しないと仮定する。
また、同時に一般NISA枠で年間240万円まで投資するとする。
これを5年間続けると、積立NISA枠での投資額は600万円、一般NISA枠での投資額は1200万円となる。
本来ならこれで投資額の合計が1800万円となってしまう為、これ以上積立投資ができないところなのだが、一般NISA枠の1200万円分の株を売却することで、新たに投資枠が復活するのである。
つまり、売却した瞬間には新NISAの投資額は積立分の600万円だけと見なされ、新たに1200万円を積立て続けることができるのである。
ちなみに、一般NISA枠の投資額の上限は1200万円となっている。
これにより、積立NISA枠で1800万円を積立てつつ、一般NISA枠でも投資ができるのである。
これを上手く使えば、一般NISA枠で売買を繰り返しながら積立をおこなえる為、上記の場合で言うと生涯での投資額の合計は3000万円まで拡大されることになる。

上記の例は、あくまで資金が3000万円まで確保できる場合であって、全ての人がこのようにできる訳では無いが、投資額を自由に選択できることもこの制度の利点である。

これまでの積立NISAでは上限が年間40万円までで、投資期間が20年と決められていたが、新NISA制度では積立期間の制限は無くなり、合計投資額が1800万円になるまで投資できる。

なので、毎月の投資額が少なかったとしても20年という投資期間の縛りがない為、30年、40年といった長期間に渡って積立てし続けることが出来れば、上限の1800万円分を積立てすることが出来るかもしれない。

いずれにしても、投資の自由度は格段に上がっている。


今の時代、給料よりも税金の方が上がっていくスピードが速くなっている。

せっかく、こういった税制面に優れた素晴らしい制度があるのだから、利用しない手はないだろう。

現在の環境では、仕事の収入だけで資産を作っていくのは大変だと思う。

だからこそ、こういった制度を併用して資産形成をおこなっていった方が、将来お金に困るといった状況を減らすことが出来るだろうな。