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高校生の娘を持つ父親の心情

普段は株のトレード記録について書いているが、今回は高校生の娘を持つ父親の心情について書いていくことにする。

自分は双子の高校生の娘を持つ父親である。

娘達が中学生になるまでは、色々なところに遊びに連れて行くなどして、家族で楽しい時間を過ごしていた。

しかし、中学2年生くらいのころから、徐々に会話が減っていき、娘の方から話しかけてくることが無くなってきた。

娘達と母親は普通に話をするのだが。

思春期の娘に有りがちな、父親の事をウザく感じる時期が来てしまったのかと少し寂しくなってしまったものである。

……

我が家は、娘二人が中学に入学したタイミングでスマホを買い与えたのだが、アプリを自由にダウンロードできないよう制限をかけていた。

先日、娘達があるアプリをダウンロードしたがっているという事を母親から聞いた。

娘達は父親とは直接、話をしたくないのだろう。

母親を通じてお願いしてきたのである。

悲しいかな、いくら父親の事が嫌いでも、頼み事は直接自分の口から言ってもらいたかったよ。

そこで、娘達から煙たがられるのは覚悟の上で、言ってやった。

お前たちが、ある友達に頼み事をする時に、直接言わずに別の仲の良い友達からお願いしてもらったとするよね。

その時に、頼まれ事をされた友達はどんな気持になるかな?

続けて、人間のやる気って、その時の感情に左右されるものなんだよね。

人を思いやる気持ち、人に対する気遣いが、これから生きていく上で必要になってくるよ。

とも伝えた。

……

それからどうなったかというと…

娘達から直接お願いはされたのであるが、LINEを使ってのお願いであった。

よほど話したくないのだなと、少し寂しくなったが、先程伝えた事が心に残ってくれればいいか。

……

ここで、以前読んだ小説の事が思い出された。

「さよならも言えないうちに」という本で、4つのエピソードが収められている。

この本で、4つ目のエピソードである「父を追い返してしまった娘の話」には特に感情移入できた。

この話の概要は、以下の通りだ。

思春期の娘が事あるごとに父親に反発してきたが、ある日震災で父親を亡くすことになってしまう。

その後、時は過ぎ娘は社会人となり、結婚したいと思える相手が出来るような年齢になっていた。

この時になって、昔の自分が父親にしてきたことを後悔するようになっていたのである。

ある時娘は、過去に戻れる喫茶店があるとの話を聞き、過去に戻りたいと考えるのだが…

という展開で、話が進んでいく。

このエピソードは父と娘の関係を、娘の視点から描かれた話であるが、年頃の娘を持つ父親にとっては非常に感情移入できる話であり、思わず目頭が熱くなったものである。

……

今は高校生の娘達だが、いずれは結婚して子供を授かる時が来るかもしれない。

その時に、再び父親として頼られる事になるのかな。

今は冷めた父と娘の関係だが、いずれ必要とされる時が来るかもしれない。

そんな想いを描かせてくれる、心温まる本である。

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思春期の娘を持つ父親にとっては、思わず泣けてしまう良いエピソードだよ。